2011年8月2日火曜日

いわきに花を届けました。
改め、「いわきに遊びに行ってきました」6



8/2火曜日 前日のセリで安くなった花を持っていわきに6度目の訪問

同行した豪徳寺店長のキンちゃん↓(本人の希望で後ろ姿)
の感想

「不謹慎かもしれませんが、、楽しかったです!」







そうなんです。

不謹慎なんかじゃない、
だって、みんなこんなに楽しそうですから。

こちらも嬉しく、楽しくなるのは当たり前です。




花には人を笑顔に、楽しくするチカラがあるんですね~

改めて感じた一日でした。

皆さん自然にこんな感じ(すごい笑顔)になっているんです。

花を渡しただけで。

(↓右側の女性、キンちゃんそっくりですが、地元の方です)


だから、何度行っても苦にならないし、

むしろ、また行きたくなってしまうのです。

またあの笑顔に会いたい!って感じで。



いわきに花を届けていることを人から「偉いね~」「すごいね」と言われますが、

実は、、、

楽しいから遊びに行っている感覚なのです。



こんな笑顔見たらまた行きたくなるでしょ?!


いわきに行き始めた頃は、

花で東北を元気にしたい!なんて意気込んでいましたが、

今は完全にいわきの皆さまに元気をいただいています。



↑ どこから聞いたのか

「オランダ屋の車が来るぞっ」と待ち構えていた皆さま^0^

遠くから手を振っていてびっくりしました。





作業中にもかかわらず駆けつけてくれたお二人。
また伺いますね!
↓ 




↓ 今日も江名港で近所の方に声をかけて頂いたSさん。

でも、ご自分が呼んでいない方が大勢いることに驚いていました。

いい情報は拡散が早いんですね。

次回はもっとたくさんお花を持っていきます!




私こそ、本当に不謹慎にも、「みなさん楽しそう」なんて書きましたが、

震災後、想像を絶するご苦労があり、それを乗り越えてきた方々だからこそ

この素晴らしい笑顔になる、ということは言うまでもありません。



花屋が笑顔のお手伝いが出来る幸せを感じつつ、

またいつか伺える日まで元気に仕事します!



今日解ったこと

「東北を支援しよう」ではなく、

「一緒に楽しもう」と考えることが自分達に負荷がなく、

そしてその結果長期的なお付き合いになり、喜ばれることに繋がると感じた。

そもそも花屋に復興のお手伝いとして出来ることなんて本当に微々たる事。

東北の皆さまのパワーにほんの少しだけ後押しになれば、

それだけで花にとっても私たちにとっても有難いと思います。



よく、「こんなにお花渡してお金かかるでしょ」と言われます。

いえいえ、ご心配なく。花が安ーく手に入った時だけ伺っているのです

その点も無理のない範囲でやっております。


本日お届けした花

トルコキキョウ580本
オリエンタルリリイ180本
ガーベラ1440本







2011年7月11日月曜日

いわきに花を届けました。5 がんばっぺ!


7/5火曜日

いわきに花を届けました。

↓こんなメッセージを良く見かけます。




↓コンビニや商店などでも。。





5回目の訪問となると、顔見知りになる方が増えてきます。

↓このおばあちゃんもお会いするのは3回目です。

ウチの社員、ニシノちゃんとこんな笑顔。

人も町もちょっとづつですが、元気を取り戻してきている気がしました。





↓あの「すごいセブンイレブン」も元気に営業中でした。

ここのご主人、これから毎週末にとなりの駐車場で
色々なイベントを企画して地元の人達を元気づけようとしていました。

そのバイタリティーにはお会いするたびに感動します。


ここにも「がんばっぺ」が。。



7/9がそのイベントの第一回だったのですが、そこへ

お花を宅急便で送りました。

早速ご主人からお礼の電話があり、最後に

「東京もがんばっぺ~」と、生がんばっペを頂きました。

でも、あれ???

いつもこちらが励まされてます。

ありがとうございました!



そして、前回、前々回と伺っている小名浜港近くのこちらの

お宅(一階部分は津波被害)の庭にこんなに花が!

津波で運ばれた砂で被われているにもかかわらず、元気に

咲いていました。


なんだか自然の花からも

「がんばっペ!」と言われているようでした。


今回お届けした花
オリエンタルリリー300本
バラ800本
ガーベラ300本

2011年6月14日火曜日

いわきに花を届けました。4 花で笑顔満載

6/14 いわき4度目の訪問  


午前中雨だったので、

超早めの昼食を小名浜港のみなと食堂でいただいた。

まだまだ閉店中のお店が多い中、何事もなかったかのように

営業していた。

↓ 刺身定食。旨くないわけがない!

おまけの白身フライもサックサクの揚げたてでした。



「お花、飾りませんか?」 と聞くと、、、

「もちろん、頂きます!」と元気にご主人が厨房から出てきました。

店内、店先に沢山のお花が飾ってあり、お花が好きだということがすぐわかります。




ここにも腰の高さ以上津波が襲ったそうですが、見事にお店を

再開していました。


↓こちらも小名浜港近くの床屋さん。

 何故か、床屋さんは入り慣れているせいか声をかけやすい。

  この店も一見何もなかったかのようだが、一階は津波に襲われたそうです。


 
 「おとうさ~~ん、東京からお花配っている人がいるよ~

 そんな人がいるんだね~びっくりしたよ、お父さんったら~~」

 とハイテンションでしたが、写真をお願いすると、急に少女のように。。。




先週もお会いしたお母さん。

その時はご自宅の状況に途方に暮れた様子でした。



ご自宅は津波で半壊。

でも、玄関先のガザニアは元気に咲いています!

「もってくかい?」と言われたので、

「いえいえ、売るほどあるので^ー^」

「そうだよね~花屋さんだもんね~わはははは」

元気そうで安心しました~



こちらは2回目の訪問でお届けしたお寺。

今日はご住職にお会い出来ました。同行した阿佐ヶ谷店成田店長と。




こちら、今回大盛況だった江名港の皆さま。



なんと集合写真まで頂きました~

皆さんモデルのようにポーズ決まってますね。


とにかく、花って女性を笑顔にするんですね~


あ、男性も!


もう言葉は要らないですね。^ー^  この笑顔、花のチカラです。




先週の訪問のあと、↓ 中央のSさんから丁寧にお礼のメールを頂きました。




今日は厚かましくも、Sさんの会社でコーヒーをご馳走になり、

その時にこんな言葉を頂きました。



「あなたのしていることは、あなたが思っている以上に

  受け取る側は有り難く思っているんだよ。

   もっともっと、このことを自信を持って世の中に伝えなさい」



花屋やっててよかったです。。




江名の皆さん、Sさんありがとうございます!

これからもお花をお届け出来るよう、オランダ屋を盛り上げます!



今回お届けした花
オリエンタルリリー200本
テッポウユリ   300本
トルコキキョウ  300本
バラ        300本

2011年6月8日水曜日

いわきに花を届けました。3

なぜ、いわきなのか?

東北の中でも東京に一番近いという事と、

オランダ屋国立店の店長神永 ↓ が、いわき出身だったからです。





最初にいわきに届けることを決めるまでは、

どこに花を持っていくべきか、誰に届けたらいいのか、全く手探りでした。

そんな中、今もいわきに住む彼のご兄妹に色々情報をいただき、

いわき訪問が実現しました。



5/24の二回目の訪問の様子を神永店長に話すと、

「自分もいわきに連れてってください!」

と言い出しました。



本人の出身地の現状にショックが大きくないか心配でしたが、

「現地を見なければ何も始まらないです」

との彼の言葉に安心しました。



今回はもう一人、飯田橋生花市場社長の小池氏 ↓ も同行しました。

彼もまた

今回の震災復興に花業界が何か出来ないか、

私と同じ気持ちを持っています。






そして、花業界の垣根を超えて市場、仲卸、小売店、デザイナーなどが

http://hananochikara.org/

こんな活動を始めています。

同じく「花の力(ちから)」という言葉を使っていますね^0^

でも、ココのブログ名は「花のチカラ」

↑「力」より「チカラ」の方が弱々しい感じがしますが、

個のチカラが集まって大きな力(ちから)

になる、という感じでいいかな、と思っています。



前回の訪問では個人のお宅、商店を中心に訪問させて

頂きましたが、その中でも印象深かった床屋さんに今回もお届けしました。

ちょうど定休日だったので、裏口にそっと花を置いてきました。

そうしたら、早速ご子息から嬉しいご連絡をいただきました。

是非、「いわきに花を届けました2」のコメント欄御覧ください。






また、前回訪問させていただいた、すごいセブンイレブンも

もちろん元気に営業中でした。



お昼時ということもあり、次々にお客様が来店してきていました。

今回も来店されたお客様用に花を置いていただきました。

ラジオやテレビからも沢山取材が来ているようです。

前回訪問時ちょうどテレビ局の取材があり、

その日のニュースを店頭で繰り返し流していました。

そこにはこのセブンイレブンのご主人の力強い言葉、

そして、そのニュースになんとちゃっかり僕も写っていました。^ー^;;;


←前回訪問時






前回、「水が出ないから花はもらえない」

と最初は遠慮していた原発から25キロ付近の

ガソリンスタンドの奥様も、

「頂いた百合、すごくよくもってくれて、嬉しかった。

ここは避難地域だから、支援物資はほとんど来ないんです。

だから花はとても有り難く、すごく印象的でした」

とおっしゃっていただきました。

梅雨の晴れ間の天気が良い日でしたので、

ここが放射能の危険にさらされている地域とはとても考えられず、

この美しい土地を離れなければいけない方々の気持ちは、、、

私には表現できません。



今回でいわき訪問は三度目ですが、

道路や、町が少しづつですがキレイになってきていました。

瓦礫もまだまだ沢山あるのですが、確実に減ってきています。


そしてなにより人が戻ってきてたこと、

最初に来た時は誰もいなかった地域でも、

ご自宅の片付けに戻ってきている人たちがいました。

もう、被災地という表現は当てはまらないと感じています。

被災から立ち直りつつある「いわき」だと感じました。



こうして何度か同じ地域を訪問することによって

花が間違いなく「喜んでもらえる物」だという自信になり、

また沢山の方々とお知り合いになり、

次回あの人に会いたい、と思えることも、今後長期になるだろう

復興へのお手伝いの原動力になると思います。


オランダ屋という花屋が車一台で花を届けることは、

配る量、渡す方の人数からすれば本当に微々たる活動です。

しかし、受け取っていただいた方は間違いなく素晴らしい

笑顔を取り戻し、

「元気が出た!ありがとう」と言っていただけます。

小さな活動、少額の資金でもすぐに結果に繋がっていると感じています。



東北が少しづつ元気を取り戻しています。

花がそのお手伝いが出来る、

そしてそれが将来の日本の力になるのであれば、

本当に小さな小さなチカラではありますが、

大きな価値があると信じています。


そして、なにより自分自身や従業員のモチベーションにも繋がっているのです。

いわきの皆さま、こちらこそありがとうございます!!!

今後も元気にこの活動を続けて行きます!


今回お届けした花
アルストロメリア 500本
シャクヤク    300本

2011年5月24日火曜日

いわきに花を届けました。2

先月に引き続き、いわきに花を届けに行ってきました。


今回、以前オランダ屋に取材に来たグリーン情報の山川社長に

被災地へ花を配っていると話したところ、是非同行したいと言っていただき

紙面の取材も兼ね一緒に花をお届けしました。

前回は被災地の画像、地元の方の表情などとても撮れませんでしたが、

今回山川氏提供の画像を紹介させていただきます。

皆さんすごく元気で、前向きでした。

花を配っているこちら側が皆さんの元気をもらってきた感じです。






今回一番喜んでいただいた、床屋さんの奥様。






「花をもらうなんて初めてだよ、ありがとな」

と漁港で会った(おそらく漁師)おとうさん。

男性の方はあまり反応が良くない中、この方はとても喜んでいただきました。



墓石や灯篭がことごとく倒壊したお寺へ。

復旧の目処は全く立っていない様子だった。

花をさし上げると、

びっくり、そして感謝の気持ちとともに、

「お墓参りにこられないお宅に代わって、お供えします」

と言っていただいた。






↓今回一番元気をもらったすごいセブンイレブンです。

ここはいわきでも一番被害の大きかった地域。

周辺は8割以上の家が津波に流され、80人が亡くなったそうです。

このコンビニもお店は津波に流され、骨組みだけになってしまっているのに、

駐車場で営業を再開していました。

そして、花をさし上げると、真っ先に、、、



「津波後に公衆電話の中に鳥が巣を作って卵を産んだよ!

その卵がヒナになったんですよ!!すごいでしょ~

鳥だってこの津波に負けてない、私たちだって負けてられませんよ!

店が流されたって、僕は負けませんから!!」


その話を聞いて、声が詰まってなにも言えなくなりました。



そんな僕を横目に、来店したお客さんに今度は僕の紹介を始めました。


「この人、オランダ屋さんって言って、東京からわざわざ花持ってきて

くれたんだよ、東京行ったらオランダ屋で花買ってね~」

来る人来る人にオランダ屋の宣伝してくれました。




↑ちょっと見えづらいですが、受話器の奥に巣があるのです。

この小鳥とご主人にどれだけの人が勇気をもらったか。

もちろん僕もその一人です。



このセブンイレブンのご主人のパワーは一生忘れられません。

また必ず行きます!

伺ったとき地元TV局が取材に来ていました。ラジオなどでも

取り上げられているそうです。



このセブンイレブン復活までの様子を書いたブログを発見しました。
周辺の被害の状況が詳しくアップされています。







↓原発から約35キロ付近にある保育園

私も子どもが保育園に通っているので、気になって立ち寄ってみました。

天気の良かったこんな日も園児たちは園庭に出ていません。

放射線の影響だろうか?

園長先生から話を伺った。




花を渡すと本当に喜んでいただき、現状をお話いただいた。

この園では放射線計で毎朝放射線量を測定しているそうです。

子供たちはしばらく外では遊ばせられていないとのこと。。。




「花で子供たちとストレス発散出来ます」

と言っていただきました。






花を受け取っていただく瞬間の笑顔は

皆さん本当にカワイイ、素敵な笑顔です。

花のチカラ、今回も感じました。







茅葺屋根の民家が地震に耐えていた!




「お礼にこれ持って行って」

と野菜ジュースと栄養ドリンクを頂きました。

恐縮です。






前回瓦礫の片付け中にお花を渡したOさん。↓

お礼状を頂いた方です。

ご自宅は無事でしたが、ご実家、ご主人のご実家共に

全て津波で流されたとのことでした。。


玄関に飾ってあるのは震災後一ヶ月以上経ってやっと行われた

お知り合いの葬儀で使われた花だそうです。

今回もすごく喜んでいただき、何度も「お茶を飲んでいって」

とお誘いいただきました。

(ごめんなさい、いつかゆっくりご馳走になります)






消防署へもお届けししました。

日々ご苦労様です、の気持ちを込めて。




いわきから北上しいていると

いつの間にか、原発30キロ圏内に入っていた。

町にまったく人がいなくなったので、駐在所へ。

駐在員も避難していて、居たのは広島からの応援警察官でした。

その方たちももうすぐ立ち去るとのことで、今回唯一お花が

役に立たない瞬間でした。






こちらは広野町の火力発電所。

原発からちょうど20キロ、ここから先は立入禁止地域です。

ここまで来るとほとんど人がいません。




建物があるのに人がいない街がある。

東京から3時間のところでこんなことになっている、

という事実がここにあります。

一日も早い原発事故の収束を願うことしかできません。

あとは花を配ることだけです。



私は津波に遭った建物などにカメラを向ける勇気はありませんでしたが

山川氏に頂いた画像で現地の状況をお知らせします。


未だに全く手がつけられていないホームセンター。








瓦礫に書かれたメッセージ。




ここは原発から20キロちょっとの町。

津波被害はなくキレイな新しい家が並びますが、雨戸が締まり、

車もなく、ほとんどの住民が避難しています。







そんな避難地域にあるガソリンスタンド。

なんと、営業していました。

花飾りませんか?とすすめると

「有難いけど、水が出ないから」




この先、立ち入り禁止区域までの間、また立ち入り禁止ギリギリ

の所では数件の飲食店が営業しており、車の通行も結構ありました。

そのほとんどが作業服を着たおそらく原発で作業している

方々と、その方向けに営業しているお店なのだと思います。

皆さん、福島のため、日本のために頑張っていただいていると思うと

車ですれ違うたびつい、頭が下がっていました。


 
今回お届けした花
オリエンタルリリー300本
カーネーション500本